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開成中・高の出身で某有名塾で講師経験のある先生です。更に中学受験ドクターのプロ講師による「偏差値20アップ法」の伝授を受け中学受験のプロ講師としても申し分ありません。
続いて、理科についてです。私の個人的な意見ですが、はっきり言って、中学受験の理科で扱う内容はすごいんです。皆さんが、どれくらいすごいことをやっているのか、いくつか例をあげたいと思います。
まずは、多くの受験生を苦しませる分野のひとつである、てこの計算。複雑なてこにおける回転力の計算に嫌になった経験のある受験生の方も多いでしょう。この回転力ですが、実は中学、高校では学ばず、理系の大学に入って初めて学ぶことなのです。ちなみに、大学では「モーメント」と呼ばれてます。もちろん大学の物理では、皆さんが解けないような難しい計算はたくさん出てきますが、基本的にやってることは同じです。つまり、世の中の大半の人が一生勉強しないようなことを、小学校高学年でやるわけです。だから、解けなくても悲観せず、解けたら大いに自信を持ってください。
それから、植物の分類。今の時代、なかなか身近の植物に触れる機会は少ないと思います。そして、それは皆さんだけでなく、昔のように小さい頃に植物などの自然とあまり触れあっていない世代が、もう大人になっているんです。(私もその1人です…)そんな人たちの大部分にとっては、はっきり言って植物の分類なんてどうだっていい。桜の花びらが5枚だろうが4枚だろうと、チューリップの花の外側3枚ががくだろうが花びらだろうが、極端な話ひまわりの花びらが黄色かろうが青かろうが、どうだっていい。(ちなみに正解は全て前者です)だから、このような植物の分類を、細かく正確に覚える皆さんは、普通の大人から見れば、超物知り博士なんです。だから、「覚えるのめんどくせ~」とか言わずに、「覚えられたら、その辺の大人よりすげ~」と思ってください。
ここには挙げませんが、それ以外にもたくさんの難しいことを中学受験の理科では扱っているわけです。
では次に、私の理科に関する指導方針です。理科に関しては、算数的な側面と社会的な側面があると思います。算数的な側面については上に述べたので、社会的な側面について書きたいと思います。
理科には、社会同様、覚えることもたくさんあります。化学、生物、地学分野が中心になりますが。そして、応用問題においても、(1)の知識問題がわからないために、以降の問題を解く力があるのに、芋づる式に間違えてしまうこともよくあります。なので、知識を増やすことは解くに大切になります。知識に関しては、基本的には本人の気合いと根性です。5年生までは、興味のある分野を中心に覚えていけばいいでしょう。問題は6年生になってから。テストで出る以上、全ての分野を覚える必要があるので、6年生の1年間は、嫌でも必死に覚えましょう。1年たって受験が終わったら、興味がない分野は、最悪全て忘れてしまっても構いません。(ちょっと悲しいですけどね)今興味がない分野に、これから進むことはあまりないと思うので、入りたい中学に入るための試練と割り切りましょう。
とはいえ、やみくもに覚えても効率がよくありませんし、うわべだけの知識では応用がききません。それに、ただ丸暗記するだけなら、塾に通う必要もありません。私の授業では、知識に規則性を見いだすことと、知識を関連づけて覚えることの手助けができればと思ってます。
例えば、セキツイ動物の分類。魚類から哺乳類までの5種類について、体温、心臓のつくりなど、いろいろな項目を個別にわけて覚えると大変ですよね。でも、「魚類→両生類→爬虫類→鳥類・哺乳類」という進化の過程がわかっていれば、魚類に近いほど、心臓の部屋がわかれておらず、哺乳類に近いほどわかれている、というように、規則性からある程度の推測が可能になります。また、「心臓が完全な2心房2心室」→「酸素の多い血液が全身に流れる」→「全身の細胞における内呼吸によって、からだの各部で熱エネルギーが得られる」→「体温が維持できる」→「恒温動物」というように関連づけていけば、少ない労力で、しかも長期間覚えられます。
また、化学の気体の発生で、塩酸にアルミニウムを入れると水素が発生する、という知識も、ただ言葉で暗記するのではなく、下の図のように

塩化水素の塩素がアルミニウムを奪い、相手がいなくなって、水素が空気中に出ていく、ということを理解していれば、発生したあとの液体は水ではなく、何か固体(塩化アルミニウム)が溶けていることや、水素が出てくるということから水素は水にとけないということも、合わせて理解できると思います。
このような規則性、関連性、本質を伝えることこそ理科の教師の役目であり、これを授業で伝えていければと思っています。また、これらの指導を通して、今まで興味がなかった分野に興味を持ってもらえたら幸いです。
そして、どうしても興味が持てず、そして覚えられない分野が残れば、6年生の秋以降に詰め込みましょう。ホントはそんな分野、ない方がいいのですが、ひとつくらい出てきちゃったら仕方ありません。ひとつの分野くらいなら、秋からでも間に合います。(というか責任持って間に合わせます。)
理科には様々な分野があります。受験を通して、多くのことをそれなりに深く知ってもらうこと、そして受験が終わってからも自主的に勉強したいと思うような分野を見つけてもらうことができれば、と思います。