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中学受験!注目の一問

日本女子大学附属中学校 注目の1問 国語


<問題>   出典  高田 宏 「木のことば 森のことば」



(信州・八ヶ岳のふもとに山荘を建てて27年目になる筆者が、八ヶ岳の自然の中での四季とそこで感じたことを、自作の俳句と共につづっている随想文。
 雨上がりのバルコニーで、木の枝を伝う雨水の玉が光っているのに見入って日暮れまで時を過ごした事を、「森の呪縛にかかっていたのかも」しれないとした上で、東京で同じものを見ても「それはただ美しいだけ」で、山の森でみるものとは違うと述べている。) 
 
問) 「山の森でなければ、美しい怪異はあらわれない」と筆者は述べていますが、それはなぜですか。「山の森」がどういうところであるか文章全体から考えて、“自分のことば”で書きなさい。




日本女子大附属中の入試では、「自分のことばで」書きなさいという問題が必ず出ています。
こういった問題の場合、文章中の表現を抜き出してつなげるだけでは出題者の要求に応えたことになりません。
要点を、“簡潔に” “平易な言葉で”まとめる能力を問われているからです。

      

   <「山の森」に注目>
出題者のつもりになってみてください。「何を答えてほしいか」は本文には書きこめません。当然問題文に込められているはずです。
 
逆にいえば、問題文を「読解」すれば、出題者が何を答えてほしいのかが知れるはずなのです。
 
問題に戻ってみましょう。
わざわざ「山の森」はどういうところか考えて、といっていますね。
つまり出題者は「山の森がどういうところか」も答えに入れてほしいのです。
そしてなぜ「山の森」がそういう所だと、東京ではあらわれない「美しい怪異」があらわれるのかを答えてほしいと思っています。
 
では、「山の森」はどういうところか、本文を確認してみましょう。
 
 
   <キーワード数珠つなぎ>
文章全体から考えて、と書いてあるからと言って、本文を最初からもう一度読み直す必要はありません。
単純に本文中から「山の森」という単語を探し出してその周辺を見れば、「山の森」についての手がかりがあるはずです。
「山の森」でうまく行かなかったら、「山」や「森」、あるいは「山の○○」で探してみるのも手です。
 
例えば、この問題であれば、本文中のほかのところで「山の森」を探すと、1ヶ所、「山の森は、ぼくたちから人間(文明人)を剥ぎとってゆく怪異の力を持っている」というところで見つかります。
すると「文明人」と「怪異」という新たなキーワードが手に入りますね。
特に「怪異」は「美しい怪異」でも出てきたので、特に重要なキーワードだと考えて良いでしょう。
この「文明人」と「怪異」をまた探して、同じことをくり返して数珠つなぎのようにしてみて下さい。
書かれた順ではなく関連している順で読んで行くと、頭から順番に読んだ時とは違う文脈が見えてきます。
 
「文明人」を数珠つなぎして追いかけると、
筆者が、「星も月も雪明かりもない時の山の夜は、鼻先の手も見えないくらいの真の闇で、その中にいると自分の中の原初的な意識が呼び覚まされる」と考えているらしい事が分かります。
 
「怪異」を数珠つなぎして追いかけると、
筆者が、山の中(森の中)で出会う「信じられない」「不思議な」くらい美しい自然の光景を「怪異」と呼び、「荘厳」さや「神聖」さを感じている事が分かります。
そしてそうすると、森の美しさと共に「荒々しさ」の話をしている理由も分かってきます。
「怪異」というのは普通、美しいものではなく、不思議で恐ろしいもののことを指す言葉ですから、筆者は森を不思議で恐ろしいものだと感じ、同時に荘厳で神聖な美しさを感じているということです。
 
 
これを踏まえて「山の森でなければ美しい怪異はあらわれない」を言い換えると、 人の手の届いていない自然の中で、自分の中の原初的な意識が呼び覚まされなければ、山の森の、荒々しさや恐ろしさを秘めているが故に荘厳で神聖な美しさは感じられない、ということになります。
 
 
   <自分のことばって何?>
上の下線部に理由を示す「から」や「ので」を付ければ答えになりますが、ところで、「自分のことばで」ってどういうことでしょう?
今までどんな作家も思いつかなかったような独自の素晴らしい表現を生み出して書く?
当然ですがそんな必要はありません。
 
「自分のことばで」というのは「筆者独自の表現を使わずに」ということです。
ここで言ったら、「怪異」や「文明人」(解説では取り上げませんでしたが、「裸の生命」というのもありました)を使わずに書いて下さい、ということです。
もっと言うと、これらのことばを一般に誰もが使うようなことばで説明して下さい、ということです。
ですから、
「美しい怪異」→荒々しさや恐ろしさを秘めているが故に荘厳で神聖な美しさ
「文明人を剥ぎとる」→原初的な意識を呼び覚ます
と言い換える必要があった訳です。
 
国語の読解問題は、算数と同じように論理力を問うものです。
得意だと思っていても、感覚的に解いているだけで、論理的に考える過程を省いてしまっていると、本当の読解力は付きません。


  

攻略のポイント

 


1.問題文の中にもヒントが隠れています。
    →出題者の意図をくみ取るのも大切な国語力!
 
2.キーワードを探そう!
    →何について述べている文章なのか。
      読みながらキーワードに気付いて○を付けられるようになるとベスト。
 
3.著者独自の表現≠自分のことば
    →一般的な言葉に置き換えて!
 

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